2022年11月26日（土）、フォーポイントバイシェラトン函館にて、函館地区吹奏楽連盟 創立70周年記念式典が開催されました。

会場には函館地区吹奏楽連盟顧問をはじめ、加盟団体の理事など関係者67名が出席し、集合写真を撮影した後、式典が開始されました。

式ではまず物故者へ黙祷が捧げられ、続いて高橋賢理事長より創立70周年を祝い、先人や関係者への感謝の意を込めた式辞が述べられました。また表彰が行われ、連盟運営に協力して頂いたとして、成田良太顧問以下10名に感謝状を、連盟発展と吹奏楽文化向上に寄与して頂いたとして、高田祥之常任理事以下13名に表彰状が授与されたほか、全日本吹奏楽連盟から「永年勤続表彰」として、成田良太顧問、高橋賢理事長、高久健一副理事長へ表彰状が授与されました。

伊藤千秋顧問の祝杯で開始された祝宴では、連盟在籍最高齢の中島眞之顧問（81）から、函館市民会館が建造される前、バレーコート3面分の広さがあった中央中学校（→凌雲中→巴中）の体育館でコンクールを開催したことや、当時の盟友であった寺中哲二先生、長岡正昭先生、松代晃明先生などとの悪戦苦闘ぶりを交えた心温まる懐かしいエピソードが語られました。

また余興では、函館地区加盟団体で楽器と出会い、現在プロ奏者として活躍されている「読売日本交響楽団首席トロンボーン奏者・桒田（くわた）晃先生」、「NHK交響楽団首席トランペット奏者・長谷川智之先生」、「北海道教育大学名誉教授（フルート奏者）阿部博光先生」から、在函時の思い出などを交えた心温まる祝福のビデオメッセージが上映され、更に記念演奏として、現在道南で演奏活動や後進の育成にご活躍されている、佐々木花菜先生（フルート）、鳥潟さくら先生（クラリネット）、類家唯先生（ピアノ）3名により、2012年度吹奏楽コンクール課題曲「さくらのうた」など、アンコールを含め4曲の素晴らしい演奏が奏でられました。

最後は宍戸雄一顧問のご発声により、ますますの発展を願う一本締めで創立70周年記念式典・祝賀会は閉会となりました。

函館地区吹奏楽連盟では、この度、創立70周年を記念した冊子「創立70周年記念誌・奏 〜 つなげよう未来へ 〜」を作成、関係者へ配布いたしましたが、この題字は60周年記念誌作成時にも依頼しました現在函館市文化団体協議会の会長であり、書道家の鈴木大有先生にお願いしたもので、高橋賢理事長が願う「奏でる」ことで「未来へつなげる」という函館地区吹奏楽連盟が担う大切な役割を表しています。

函館地区吹奏楽連盟は、第二次世界大戦後まもない昭和23年（1948）に前身の「吹奏楽協会」が発足し、その4年後、昭和27年（1952）に「函館吹奏楽連盟」として発足し70年の歴史を刻んで参りました。

創立70周年としての今回は、新型コロナウィルス蔓延の影響により記念事業などを行わず、また他地区などからの来賓を招かないなど、加盟団体関係者だけでの記念式典・祝賀会となりましたが、70年にも渡り吹奏楽発展のためにご尽力いただき貢献されてきた先人たちの熱い思い、また現在、粉骨砕身奮闘されている理事の方々のたゆまぬ努力など、改めて考え感じることが出来た催しとなりました。そして、吹奏楽を愛するものとして、函館地区吹奏楽連盟だけではなく吹奏楽発展のため、高橋賢理事長の式辞の言葉に有った「心通わせるワン・チーム」で取り組み、後人へバトンタッチすることの大切さを再確認できました。

関係の皆様におかれましては、今後とも函館地区吹奏楽連盟の活動に、より一層のご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。